ゆるっと介護漫画|「帰宅願望」「甘噛み」「お姫様ごっこ」

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ゆるっと介護漫画|「帰宅願望」「甘噛み」「お姫様ごっこ」
目次

ふっと笑えて、じんわりあたたかい。現場の“やさしいやりとり”たち

介護の現場では、毎日が想定外の連続です。  
「帰りたい」と繰り返す声、「カプッ」とされた甘噛み、そして思わぬお姫様ごっこ…。
ふとしたやりとりの中に、信頼や愛情がにじみ出る瞬間があります。

今回の漫画では、そんな3つのエピソードをご紹介します。
笑ってしまうような、ちょっと照れくさいような、
でもどこか心がふっと軽くなる。
そんな“やさしさのかたち”を、あなたにも感じてもらえたら嬉しいです。

【漫画】8. 帰宅願望|帰りたい気持ちの奥にある“信頼のまなざし”

帰宅願望の強いご利用者に声をかけられる介護職員。最初は冗談まじりで対応するが、思いがけないほどの賞賛を受けた後、希望を叶えられない現実に直面し、申し訳なさを感じるエピソードを描いた4コマ漫画。
ただの“決まり文句”じゃなかった。「帰りたい」という願いに、本気で応えてくれたからこそ……。

ただの繰り返しじゃない、大切なやりとり

「ねえねえ、お家に帰らせてくれないかしら?」
――この言葉を、何度も、何日も、繰り返し聞くことがあります。
介護職にとって「帰宅願望」は日常的な光景の一つかもしれません。

けれど、その言葉の奥には「あなたなら、この気持ちを受け止めてくれる」という信頼や安心が込められていることも。
毎回うまく対応できるとは限らなくても、その都度、相手と心を通わせようとする姿勢が、きっと“通じて”いるのだと思います。

帰れないけれど、心が通った瞬間

「それはできません」と伝えるとき、介護職の心にも葛藤があります。
相手の願いをかなえてあげたい。でも、それができない現実。

それでも、会話の中でふと出た一言――
「今日も綺麗だね」「モテモテでしょ?」
そんなふうに笑ってくれるやりとりの中に、「ここが安心できる場所なんだ」と感じてくださっているような温かさがあります。

私たちは、ご本人の“気持ち”と向き合っています。
帰れない日々でも、「ここで過ごす時間も悪くない」と思ってもらえるように、日々声をかけ続けることが、大切なケアなのかもしれません。

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自分の声に、そっと耳を澄ませる時間になるかもしれません。

【漫画】9. 甘噛み|赤ちゃん返り?いいえ、信頼の証です

オムツ交換の際に抵抗するご利用者。必死に噛みつかれたものの歯がなく、赤ちゃんのような甘噛み状態に。ちょっと気持ちいいけど、歯があったら泣きたくなる……という介護職員の本音を描いたユーモラスな4コマ漫画。
介護現場の“あるある”抵抗エピソード。笑っていいのか、泣きたいのか…その境界線。

抵抗と信頼が同時にある不思議な時間

オムツ交換のたびに、バタバタと必死に抵抗されるご利用者さま。
その手が伸びてきて、思わず「カプッ」と甘噛みされることも…。

咄嗟に身構えながらも、どこか愛しさがこみ上げてきます。
この“甘噛み”には、「あなたには心を許しているよ」というサインが隠れているのかもしれません。

ケアの中にある“やさしい攻防戦”。
それは、言葉を超えて交わされる信頼の形です。

甘噛みに笑ってしまう、そんな日があってもいい

噛まれた瞬間はびっくりしてしまうけれど、
歯がないそのやわらかな感触に、つい笑ってしまった…。

「赤ちゃんみたい」「むしろ癒やされる」
そんなふうに感じられる余裕が、自分の中に残っていたことにもホッとします。

介護現場には、泣きたくなる日もあるけれど、
こうして“ちょっと笑える出来事”が心のゆとりをくれることもあります。

今日もおつかれさまでした。
あなたの優しさは、ちゃんと届いています。

「このままでいいのかな」──
そんな気持ちがよぎったら、話してみるだけでも違います。

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【漫画】10. お姫様ごっこ|羞恥を超えて「役割」を楽しむケア

トイレ介助をお願いするのに戸惑う女性。介護職員が「貴女のお手伝いは私の喜びです!」と王子様のように応じ、華麗に手を差し出す。最後は「ズボン下ろすから立ってくださいねー」と現実に戻るオチが描かれた、介護現場のユーモラスな一幕。
気まずさを包み込む“演出力”。照れくさい場面ほど、ちょっと遊び心を。

プライドと羞恥のはざまで、心に触れるケア

「こんなことお願いしてもいいのかしら…」
ご高齢者の表情に浮かぶのは、照れくささや遠慮、そしてどこかの誇り。

介助の場面では、“してもらうこと”への抵抗感をもつ方も多く、
プライドと羞恥のあいだで揺れる姿に、私たちもまた胸がギュッとなる瞬間があります。

だからこそ、「お姫様扱い」で笑わせてくれるやりとりは、
ケアの中に生まれる“演出された安心”なのかもしれません。

「頼ってもいいんだよ」
そんな気持ちが伝わるとき、心の距離はそっと縮まっていきます。

王子様のセリフで、笑顔が生まれた

ふだんはなかなか見せてくれない笑顔が、
ちょっとした“ごっこ遊び”のなかでふわっとこぼれることがあります。

「貴女のために全力を尽くします」
そんなセリフに笑ってくれるなら、今日の介助はちょっと楽しい時間になるかもしれません。

大人になっても、年齢を重ねても、
誰かにやさしく扱われるのは嬉しいこと。

照れながらも笑ってくれるその瞬間が、
介護の現場にやわらかな光を灯してくれます。

※この漫画では、羞恥心の扱いやトイレ介助におけるセリフ演出など、尊厳に関わる表現が含まれていますが、現場での心理的配慮と安心づくりの工夫として描かれています。読者の皆さまには、実際のケア場面における配慮とユーモアのバランスとしてご理解いただければ幸いです。

ここまで読んでくれたあなたへ。
少しでも「自分のこと」と感じたなら、大丈夫。ちゃんと選べます。

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自分を責めずに、そっと未来をのぞいてみませんか?

まとめ|介護の現場は、笑ってしまうやさしさにあふれている

ケアという営みは、正解のない問いかけの連続です。
それでも、信頼のまなざしに気づいたとき、
笑顔がこぼれる介助の瞬間に出会えたとき――
「今日も、やってこれてよかった」と思えるのではないでしょうか。

どんなに忙しい日も、
あなたの関わりは、ちゃんと誰かの心に届いています。
そして、そんなあなたのやさしさが、
現場の空気をやわらかく包んでくれているのです。

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このブログを書いている「まきこむ」と申します。

介護支援専門員(ケアマネジャー)として働きながら、趣味で創作活動も楽しんでいます。

介護にまつわる悩みや、日々の気づき、そして「やさしい未来を一緒に歩むためのヒント」を、このブログにそっと詰め込んでいます。

読んでくださった方の心が、少しでも軽くなるように。そんな思いを込めて、言葉を紡いでいます。

どうぞ、ゆっくりと遊びにきてくださいね。

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