介護の現場にひそむ、“言えないけど大切な気持ち”
※この記事には、成人向けコンテンツに関する描写を含みます。
介護の現場では、言葉にならない願いや、ちょっと照れくさい気持ちと出会うことがあります。
今回のエピソードもそのひとつ。
「ビデオが映らない」と訴えるご高齢者。
でもその裏には、“再生ボタンを押したい”というより、「ひとりの時間を安心して過ごしたい」という想いがあったのかもしれません。
観たい内容に触れずとも、そっと環境を整えることが、心の支えになる——
そんな関わり方に、優しい視点を届けられたらと思います。
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自分の声に、そっと耳を澄ませる時間になるかもしれません。
【漫画】17. ビデオが映らない|“こだわり”と“言えない気持ち”を汲みとるケア


「ビデオ」と呼ばれるもの、それは“安心できる習慣”
「ビデオが映らない」と呼ばれて向かった先で目にしたのは、今では懐かしいDVDデッキ。
ご本人は「ビデオを見たい」とおっしゃるけれど、どうやら“再生”よりも、“その時間を確保すること”に強い関心があるようでした。
介護現場では、ご高齢者の使う言葉と今の機器の呼び方がズレることもしばしば。
けれど、それ以上に気を配りたいのは、「それを観たい理由」や「どんな時間を過ごしたかったのか」という“気持ち”の部分かもしれません。
たとえ画面が映っても、そこに映る内容について私たちが踏み込む必要はないのかもしれません。
それよりも「観られる状態にしておく」ことが、安心や尊厳をそっと支える関わりになるのです。
あえて聞かない、でも寄り添う。「見守る」関わりのかたち
ときには、観たいものの中身に「少しデリケートな要素」が含まれることもあります。
たとえば、かつて慣れ親しんだジャンルの作品や、“ちょっとドキドキする内容”が含まれている場合も。
そんなとき、私たちは“反応する”のではなく、“受けとめる”ことが大切。
その方にとっては、羞恥でも、秘密でもなく、ただ「日々の一部」なのです。
見守るだけでも、そっと環境を整えるだけでも、立派なケア。
あえて深く聞かず、でも否定もせず、寄り添うことができる私たちでありたい。
そう思わせてくれる一場面でした。
ケアとは、モノの問題ではなく“気持ち”を汲みとること
ときには、観たいものの中身に「少しデリケートな要素」が含まれることもあります。
たとえば、かつて慣れ親しんだジャンルの作品や、“ちょっとドキドキする内容”が含まれている場合も。
そんなとき、私たちは“反応する”のではなく、“受けとめる”ことが大切。
その方にとっては、羞恥でも、秘密でもなく、ただ「日々の一部」なのです。
見守るだけでも、そっと環境を整えるだけでも、立派なケア。
あえて深く聞かず、でも否定もせず、寄り添うことができる私たちでありたい。
そう思わせてくれる一場面でした。
ここまで読んでくれたあなたへ。
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まとめ文|ケアとは、“聞かなくても伝わる”優しさかもしれない
ケアをしていると、「これは触れていいのかな」と迷う場面があります。
でも、すべてを聞き出すことが正解ではないと教えてくれるのが、このお話。
あえて深く聞かず、でも否定もせず、そっと整える。
そんな関わりこそが、その方の“安心”や“尊厳”を守る支えになるのです。
今日もそっと、心に寄り添うケアを。
見守ることの意味を、改めて感じさせてくれる一場面でした。
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このブログを書いている「まきこむ」と申します。
介護支援専門員(ケアマネジャー)として働きながら、趣味で創作活動も楽しんでいます。
介護にまつわる悩みや、日々の気づき、そして「やさしい未来を一緒に歩むためのヒント」を、このブログにそっと詰め込んでいます。
読んでくださった方の心が、少しでも軽くなるように。そんな思いを込めて、言葉を紡いでいます。
どうぞ、ゆっくりと遊びにきてくださいね。

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