“やりすぎてしまう優しさ”に気づいた日|訪問介護の心のセルフケア

“やりすぎてしまう優しさ”に気づいた日|訪問介護の心のセルフケア

訪問介護の現場で、つい“やりすぎてしまう優しさ”に気づいたことはありませんか?

ご高齢者の「助かったわ」という声に背中を押され、ついつい予定にないことまで手を伸ばしてしまう。

ほんの少しのつもりが、自分の時間や体力を後回しにしていた…。

そんな日、あとになって、ふと心が重たく感じることがあります。

それは、「思いやり」が「自己犠牲に変わりはじめたサインかもしれません。

まるで“誰かを救うヒーロー”になったつもりでいたのに、気づけばそのマントが、自分の動きをしばる“重たい荷物”のように感じられてしまう──。

そんな瞬間、ありませんか?

この記事では、「やりすぎる優しさ」が生まれる背景と、そこから自分を守る“心のセルフケア”のヒントをお伝えします。

ほんの少しの視点の変化が、きっと明日の自分をラクにしてくれます。

大丈夫。

やさしさを手放すのではなく、「自分にもやさしくすること」を思い出す時間にしていきましょう。

目次

その優しさ、少し「やりすぎ」ていませんか?

介護の現場では、「困っている人を放っておけない!」という思いが、私たちの大きな原動力になっています。

その優しさがあるからこそ、現場は回っているし、ご高齢者も安心して暮らせている――

それは紛れもない事実です。

けれど、そのエンジンをずっと全開にしたまま走り続けると、気づいたときには自分のガソリンがすっかり空っぽになっていることも。

まるで、“24時間営業の救急車”みたいに、止まるタイミングを失っていませんか

「ちょっと頑張りすぎかも?」と気づくサイン

日常の中に、こんな兆しはありませんか?
ユーモアを交えて、少しだけ“やさしさ過剰”を振り返ってみましょう。

  • 連絡帳の返信が、寝る前のルーティン化している
  • 「無理です」と言えず、断ると罪悪感で眠れない
  • 増え続ける“お手伝いリスト”で業務効率がダウン
  • 家族の予定より「お世話スケジュール」を優先しがち
  • 休憩中もスマホで次の訪問予定を確認してしまう

これらはすべて、「あなたが優しい人だからこそ」起こること。

でも、“やさしさ”が自分を追い込むものになってしまったら、本末転倒ですよね。

この気づきは、セルフケアへの第一歩。

「手放す」のではなく、「整える」やさしさに切り替えていきましょう。

「つい助けすぎる」自分に気づいた瞬間

その気づきは、ある日突然やってきます。

“やさしさのボタン”がどこか外れたような不思議な感覚

ちょっとしたエピソードに見えて、実はそれが、「無理してた自分」への気づきのサインだったりします。

以下は、現場でよく耳にする「やさしさ行き過ぎかも…」の気づきの瞬間たち。
共感しながら、あなたの中の“がんばりメーター”をそっと見直すきっかけに。

介護スタッフの“気づきエピソード”あるある集
  • トイレ誘導が、気づけば全力ダッシュになっていた
  • ご利用者よりも早く起きて、準備をしていた朝
  • 訪問先のキッチンを掃除した勢いで、自宅もゴシゴシ
  • お土産を買いすぎて、自分の昼食はコンビニおにぎり2つ
  • 帰宅しても、「明日の訪問プラン作成」が止まらない夜

どれも、やさしさと責任感から生まれた“がんばり”の証

だけど、その“気づき”をきっかけに、自分の心にも目を向けてあげることが大切です。

優しさが空回りするときのサイン

どんなに心を込めていても、
やさしさがうまく届かないと、時に“逆効果”になることもあります。

「自分さえ頑張れば」
「私が全部やればうまくいく」

そんな気持ちで走り続けていた結果、
ご利用者が依存的になったり、周囲のスタッフが関われなくなったり……

気づけば、自分だけが抱え込みすぎていたというケースも少なくありません。

空回りのサイン、こんなところに出ていませんか?
  • ご利用者さんが「全部お任せで」と頼りすぎてくる
  • 他のスタッフが関わりにくい空気ができてしまう
  • 予定外の申し送りが増え、情報が散らかっていく
  • 自分の疲労や小さなミスに気づけなくなる
  • ご家族から「ちょっと頼りすぎかも」と心配される

どれも、「あなたのがんばり」が周囲に信頼されている証です。

でも――そのがんばりが一人きりのものになっていたら、少し立ち止まって

やさしさは、“誰かと分かち合えるからこそ、持続できるもの”

 一緒に支える仲間がいてこそ、笑顔も長く続くのです。

訪問介護だからこそ、境界線があいまいに

デイサービスと違って、自宅を訪問する訪問介護では

“公私の境界線”がぼやけやすいという特徴があります。

たとえば――

キッチンから漂うお味噌汁の香りにつられて片付けを始めたり、
流れているテレビの映像にふと気を取られて、
自分の休憩時間がどこかへ消えてしまったり……。

「ちょっとだけ」の積み重ねが、気づけば心の余白を削っていく。

だからこそ、この仕事ならではの“グレーゾーン”には、意識的な対策が必要です。

ゆるくてもOK。「境界線」を整える5つの工夫
  • 訪問前に「行動範囲」や「役割」をご利用者と明確に共有しておく
  • 訪問の合間に“自分時間”をスケジュール内に確保しておく
  • チーム内で“持ち込み禁止リスト”を共有して線引きを統一
  • 困ったときに相談できる“教育担当”や“ヘルプライン”を設定
  • オン/オフを切り替えるための“儀式”を用意(深呼吸、お茶一杯、短い瞑想など)

「ちゃんと境界を引かなきゃ」と思うと、
それすらプレッシャーになってしまうことも。

でも大丈夫。

ほんのひと工夫で、“自分を守るやさしさ”が育ちます。

この先も「やさしさ」が続くように――

そのやさしさを、自分にも向ける時間を少しずつ増やしていきましょう。

一対一の関係が濃くなるゆえの難しさ

訪問介護は、ご利用者と一対一で関わる“特別な時間”

誰にも邪魔されない空間で、まるで名コンビとして“共演”しているかのような濃密さがあります。

その親密さは、この仕事の魅力でもあり、やりがいでもあります。

 でも――

気づいたら、相手のことを“自分ごと”として抱え込んでいた

なんてこと、ありませんか?

まるで魔法のように、
気づかぬうちに「他人の課題までも自分の背中に乗せていた」──

そんな状態に陥りやすいのが、訪問介護という“密室の現場”なのです。

背負いすぎのサイン、出ていませんか?
  • ご利用者の小さな変化に神経が張りつめ、睡眠が浅くなる
  • ご家族以上に“心の荷物”を共有してしまっている
  • 会話のキャッチボールが止まらず、自分の思考が置き去りに
  • ちょっとした雑談が、いつの間にか“相談会”になっている
  • 二人きりの空間で「断る」タイミングがつかめない

どれも、「大切にしたい」という気持ちがあるからこその反応。

でも、“心の共演”が続きすぎると、自分の出番がなくなってしまうこともあるのです。

一緒に過ごすこと=すべてを引き受けることではないと、自分に言い聞かせていい。

ときには、セリフを減らして「間(ま)」を大切にする日があってもいいのです。

「やってあげたい」が「やらなきゃ」に変わるとき

「あの笑顔を見ると、つい何でもしてあげたくなる」――

その気持ちは、きっと多くの介護職員が共感できるもの。

言葉では説明しきれない、不思議な引力のようなものがありますよね。

でもその“やってあげたい”が、“やらなきゃ”に変わったとき――

その言葉は、優しい魔法ではなく、**自分を縛る“呪文”**になってしまいます。

気づけば、

 楽しかったはずの「お手伝い」が、
義務感のモンスター”に姿を変えて、心をぎゅっと締めつけてくる。

義務感モードのサイン、出ていませんか?
  • 「断ったらどう思われる?」が、頭の常駐アプリに
  • 一度OKしたら、もう後戻りできない気がしてしまう
  • 予定外のお願いに「ノー」が言えず、スケジュールが崩壊
  • “手伝い優先”で、自分の本来業務が後回しに
  • 気づけば、「やらなきゃリスト」が永遠に続いている

こうした状態が続くと、

自己肯定感という“ガソリン”が、みるみるうちに枯れていきます。

やさしさは、本来“自分がやりたい”と思えるからこそ、力になるもの。

「やらなきゃいけない」になった瞬間から、それはもう“無理を重ねる行動”になってしまうのです。

優しさの裏にある“自分の声”を聴く

優しさって、本来は誰かへの贈りもの

でもそのラッピングの裏側に、本音を押し込めた自分の気持ちが隠れてしまうこと、ありませんか?

「大丈夫、大丈夫」って言いながら、
本当はちょっとだけ「しんどいな」って思っていたこと。

忙しさに追われていると、その“自分の声”は、
まるで周囲の音にかき消されるダミー音みたいに、遠くなってしまいます。

だからこそ、自分の中にある気づきのメッセージ”を受け取る時間を持ってほしいのです。

自分にもやさしさを届ける「セルフケアのヒント」
  • 日記代わりに「お疲れモード度」を5段階で記録
     (今日は3…そこそこ頑張った!)
  • ふと思い浮かんだ言葉をポストイットに書き出す
     (正体不明のモヤモヤ、言語化するとスッキリ)
  • 一日の終わりに「ありがとう」「ごめんね」を自分に言ってみる
     (自分への声かけ、意外と効きます)
  • ほんの数分、“心の声”に耳をすます対話タイム
     (深呼吸して、「今どう感じてる?」と聞いてみる)
  • 信頼できる同僚と“心の健康チェック”をルーチン化
     (お互いの“疲れメーター”を見張る関係ってありがたい)

やさしさは、人にあげるだけじゃなく、自分にもあげていいものです。

今日も誰かのために動いた自分へ、そっと優しい一言を。

「おつかれさま。よくやったね」

まずは、その一言を、自分自身に贈ることから始めてみましょう。

本当に望んでいたことは何だったのか?

気づけばいつも背負っていた、“善意のバッグ”。

それをそっと下ろしてみると、そこに詰まっていたのは――

「誰かの役に立ちたい」
「ちゃんと認められたい」
「ほんの少しでいいから、静かな時間がほしい」

そんな、言葉にするのがちょっと照れくさいような本音たち

もしかしたら、優しさを発揮することで、
その“心のすき間”を埋めようとしていたのかもしれません。

でも大丈夫。

その願いに気づけたときから、本当のセルフケアが始まるのです。

自分の“ほんとうの声”と出会うワーク
  • ノートに「今日は何が楽しかった?」と書いてみる
     (シンプルな問いが、素直な気持ちを引き出します)
  • 1分間だけ、目を閉じて呼吸に意識を向ける
     (今この瞬間に、自分を戻す時間)
  • 好きな音楽や景色で“ほっとする瞬間”を探す
     (音や色に心が反応するタイミングを大切に)
  • 同僚と「自分にとってのご褒美」をシェアしてみる
     (“あなたもそうだったんだ”と、思わず笑顔になることも)
  • 定期的に「頑張らない日」をスケジュールに入れておく
     (何もしないを、予定にする勇気)

やさしさは、自分を犠牲にすることじゃない。

 “誰かのために”の前に、“自分のために”を忘れないで。

そっと一息ついたその瞬間から、
あなたの優しさは、もっとやさしくなっていきます。

無理を続けると、感情が鈍くなる

ずっとガマンを続けていると――
ある日、ふと気づくんです。

「最近、笑ってないかも」
「感動して泣いたの、いつだっけ?」
「なんか、顔がずっと同じ表情かも…」

まるで感情センサーが壊れたロボットみたいに、
心のカーテンが下りてしまう瞬間が訪れることがあります。

そんなとき、仕事はこなせても、
なんだか味気ないコミュニケーションと、空っぽのパフォーマンスになってしまう。

でも大丈夫。

その“心の筋力”、まだちゃんと取り戻せます。

感情のボリュームを上げるヒント集
  • 週に一度は感動ドラマかコメディで“笑撃のエクササイズ”
     (泣いても笑っても、感情のストレッチ)
  • 「今の自分、疲れ顔じゃない?」と鏡でそっとセルフチェック
     (優しさ成分、要補給のサインかも)
  • 眠る前に「今日よかったこと」を3つ思い出すリフレクション
     (思い出すだけで、心の明かりがつく)
  • 「ここまでできたね」と、小さな“OKサイン”を自分に出してあげる
     (誰かにじゃなく、自分に言ってあげて)
  • ミニ休暇や“何もしない日”で、心のリモコンをリセット
     (電源切るのも、大事なスキル)

心が感じる力を取り戻せば、またやさしく笑える日が戻ってきます。

無理に「元気にしよう」としなくても大丈夫。

ほんの少し、“自分の感情に光を当ててあげること”から始めてみましょう。

心を守るためにできること

訪問介護の現場では、

「気づいたら、自分が沼の底に詰まっていた…」

そんな日が、実はよくある日常だったりします。

ご利用者をサポートしながら、自分の心も守る。

その両立のためには、“自分用のガード”を準備しておくことがとても大切です。

まるで、やさしすぎる心に着せるスーツアーマーのように。

ストレスや“がんばりすぎ”から自分を守るためのちょっとした仕掛け――

ここでは、そのセルフケアのヒントをご紹介します。

自分を守る「やさしいアーマー」のつくりかた

定期的に“心の温度計”をチェック
  • 朝と昼休みに、「今のストレス度」を10点満点で自己評価
  • ノートやスマホに書き留めて“見える化”しておく
  • 数値化するだけで、早めのクールダウンがしやすくなります
小さな「オフタイム儀式」をつくる
  • ご利用者宅を出る前に深呼吸を3回
  • 自宅に帰ったら、靴を脱ぐ=気持ちのリセットのサインに
  • 帽子を脱ぐように、“やさしすぎた自分”をそっと置いていく
休憩の“質”を高めるプチテク
  • スマホ通知は思いきって機内モードに
  • 5分間のストレッチや首回しで、体のこわばりをやさしくほどく
ワークシェアリングを“楽しむ”
  • 週1回、チームで情報交換のミニミーティングを
  • 「この小技、使える!」というネタを笑いと共に共有することで心がゆるむ

こうしたセルフケアの積み重ねは、
心のスーツアーマーを少しずつ強く、軽くしてくれます。

そしてそのアーマーは――

“やさしすぎる”をやさしく整える、あなたのいちばんの味方になるのです。

「できない」も伝えていい

日本人の気質として、「断ること」に慣れていない私たち。

それは優しさの裏返しでもありますが――

介護の現場では、その優しさが時に、
“罪悪感”という名の怪獣を呼び寄せてしまうことも。

「頼まれたからやらなきゃ」
「断ったら嫌われるかも」

そんな想いが積み重なると、心も体もキャパオーバーに。

でも本当は、

 「できません」と言えることこそが、プロの仕事。

快く応じられるときはもちろん大切。

 でもそれ以上に、「手が回らないときは、ちゃんと線を引ける」ことが、
信頼される人の共通点でもあるのです。

 断るときの3ステップフレーズ(やさしく、でもハッキリ)
  1. お礼:「ご相談ありがとうございます」
  2. 理由:「ただ今、別の業務が立て込んでおり…」
  3. 代替案:「〇〇さんにご確認いただくか、午後なら対応可能です」

この3ステップがあるだけで、
断る側も、頼む側も、気持ちよく関係を保てます。

「断る」は“拒絶”ではなく、“調整”の力
  • 「ごめんなさい」ではなく、「できます!」のために使う断り
  • 限界を設定することで、かえって信頼度が上がる
  • “断り上手”は、実は“頼られ上手”だったりします

心の“罪悪感チェックリスト”

  • 断ったあと、落ち込む時間は“1日以内”と決める
  • 信頼できる同僚に、「今日の私は断れたかな?」と聞いてもらう

「できない」と言えることが、結果的に“できる自分”を守ってくれる。

無理して引き受けるより、
状況を正直に伝える方が、お互いの関係がもっと健やかに育ちます。

だから今日はちょっとだけ、

 「そのお手伝い、午後にさせてもらえますか?」

 そう言ってみてもいいんです。

頼れるしくみと人を味方につける

介護は、個人プレーではなくチーム戦

“良かれと思って全部やる”のではなく、
任せる」「頼る」「共有する」という選択肢も、同じくらい大切です。

自分の背中にすべてを背負わなくていい。
周囲の仕組みや人とのつながりは、あなたの“応援団”です。

応援団を味方につける! 心の負担を減らす実践アイデア

定期的な“スーパービジョン”を設定
  • 月1回、リーダーや教育担当と面談をお願いしてみる
  • 小さな悩みの芽を早めに相談して、心の肥大化を防止
役割分担表を掲示する
  • 「誰が何を担当しているか」を視覚化して共有
  • 「誰にお願いすればいいか」がわかると、ヘルプのハードルがぐんと下がる
ピアサポートグループをつくる
  • 月1回、休憩室やオンラインで“おしゃべり会”を開催
  • 成功談も失敗談も、笑ってシェアすれば心の荷物が軽くなる
ITツールで“タスクの見える化”
  • スマホアプリで、小さな依頼やタスクも一元管理
  • 「これ、誰かが代わりにできそう?」をその場で判断・共有

チームの仕組みを活かすことは、
甘え”ではなく、“知恵”です。

助けられることがあるから、
また、誰かを助けられる瞬間がある。

それが、現場で働く私たちの本当の“強さ”なのかもしれません。

まとめ|やさしさが続くケアのために、まずは自分にやさしく

訪問介護の現場は、人と人のあいだに**“心の糸”をそっと紡ぐ特別なフィールド。

でもその糸が、自分自身をきつく縛るロープ**になってしまっては、本末転倒です。

やさしさを、ずっと続けていくためには――

まず、自分にやさしくなることから。

セルフケアは、わがままではありません。

それは、未来のご利用者にも届けられるやさしさの土台になります。

今日から始められる “やさしさを守る習慣”
  • 小さな休息を、“罪悪感ゼロ”で取る練習を
  • 「できない」を伝える、やわらかなフレーズをストック
  • チームの力・ITツールの仕組みを積極的に使う
  • 週に一度は、自分の感情に耳を傾ける時間を持つ
  • 心のアーマーを定期的にチェックして、やさしく整える

あなたのやさしさは、光です。

でも、その光を灯し続けるには、
まず自分というランプに、あたたかな灯りをともすことが何より大切です。

最後に伝えたいこと

これまで見過ごしてきたかもしれない、「やりすぎる優しさ」。

それは、知らず知らずのうちに
身体にも、心にも、負担を積み重ねていたのかもしれません。

けれど、「限界を知ること」や「できないを伝える勇気」
そして、仲間や専門機関のサポートを受け入れることによって、
訪問介護は、もっと持続可能で温かなケアになっていきます。

ピアサポート、振り返りの習慣、
心の変化に気づく時間を持つことで、
孤立しがちな現場に、小さな安心が生まれます。

あなたのやさしさが、
あなた自身の幸せにつながるケアになりますように。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「やさしすぎるかも」と思っても、どうやって線を引けばいいですか?

A. まずは「何をどこまでなら自分が心地よくできるか」を確認するところから始めてみましょう。
断るときは、「今は難しいけれど、〇〇ならできます」と代替案を添えると、相手との関係も保ちながら境界線を守ることができます。

Q2. 断ったあとに罪悪感が残ります…。どうすればいいですか?

A. 罪悪感を感じるのは、それだけ真剣に向き合っている証拠です。
でも、**断ることは“守るための選択”**でもあります。
「断ることで、明日はもっと笑顔で関われる」と考えるだけで、少し心が軽くなりますよ。

Q3. 感情が湧かない・何も感じられない日が続いています。これって普通?

A. 忙しい日々の中で“感情のボリューム”が下がってしまうことは、誰にでもあります。
そのサインに気づけたあなたは、とても大切な第一歩を踏み出せています。
心を取り戻す小さな時間(音楽、呼吸、雑談)を、少しずつ生活に入れてみてください。

Q4. 一人で抱えすぎている気がします。誰に相談すればいいですか?

A. まずは職場の教育担当や信頼できる同僚に話してみましょう。
それが難しければ、ピアサポートの場や、オンラインカウンセリングなどもおすすめです。
ひとりで抱え込まなくていい。それが、訪問介護の新しい常識です。

Q5. セルフケアって、どこまでが“仕事の一部”として認められるの?

A. セルフケアは「個人のため」だけでなく、“継続的なケアを届けるための準備”でもあります。
休息を取ること、相談すること、線を引くこと――すべてがプロとしての責任でもあるのです。

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このブログを書いている「まきこむ」と申します。

介護支援専門員(ケアマネジャー)として働きながら、趣味で創作活動も楽しんでいます。

介護にまつわる悩みや、日々の気づき、そして「やさしい未来を一緒に歩むためのヒント」を、このブログにそっと詰め込んでいます。

読んでくださった方の心が、少しでも軽くなるように。そんな思いを込めて、言葉を紡いでいます。

どうぞ、ゆっくりと遊びにきてくださいね。

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